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海外産と国内産の野菜に含まれる硝酸イオンの比較
 このところ,何かと話題になる外国産の野菜ですが,日本の食糧自給率は40%.いまや私たちの食卓は,外国産の野菜がなければ成り立たなくなってしまっています.今回は,この外国産の野菜と国内産の野菜で,含まれる硝酸イオン濃度を比べてみたいと思います.  冷凍食品や缶詰などの加工食品の原材料に海外でとれた食材が使われていることが多いように思います.ですが,この加工食品のなかの食材の硝酸イオン濃度を計ることはなかなか難しいように思います.そこで,今回は外国産のなま食材を求めていくつかのスーパーマーケットを探し回り,ようやく手に入ったブロッコリーについてみてみます.
(ブロッコリー【1】)
 都心(東京都港区)にある比較的小規模のスーパーマーケットで購入しました.大きな繁華街も程近く,住宅も散在する大都会の一角.この当たりに住む家庭の食卓にのぼるありとあらゆる食材が,整然と売られています.購入したブロッコリーの産地表示には国内の都道府県名が表示されています.300g,198円.
写真1 国内産のブロッコリー
080710F01.jpg
(ブロッコリー【2】)
 ブロッコリー【1】を購入したスーパーマーケットの近くにあるお店で購入しました.このお店は,繁華街にあるレストランの仕入れにも利用されているらしく,ネギがダンボールごと売らています.ブロッコリーの産地表示には海外の国名が表示されていて,3つ入ったパッケージで売られていました.3つで計865g,368円.
写真2 海外産のブロッコリー
080710F02.jpg
(測定方法)
 せっかくなので,ブロッコリーの可食部と本来は捨てることになる茎の部分に分けて,硝酸イオン濃度を測定してみます.ほうれん草と違い,これまで行っていたすり鉢でする方法だけでは水分が抽出されそうにないので,今回はミキサーでペーストをつくることにしました.まず,可食部と茎に分けて,それぞれ20gずつ取り分けます.
写真3 20gずつ取り分けた試料(左:国内産,右:海外産,手前:可食部,奥:茎)
080710F03.jpg
それぞれに水道水40mLを加え,ミキサーにかけてペースト状にし,晒し木綿で濾過します.その濾液に含まれる硝酸イオン濃度を測定しました.
写真4 試料をミキサーの容器に入れる
080710F04.jpg
写真5 試料をミキサーにかける
080710F05.jpg
写真6 ミキサーで攪拌した試料
080710F06.jpg
写真7 ミキサーで攪拌した試料を濾過
080710F07.jpg
写真8 濾液(測定サンプル,左:国内産,右:海外産,手前:可食部,奥:茎)
080710F08.jpg
(測定結果)
080710T01.jpg
 上の表のような結果となりました.可食部についてみると,海外産のものが国内産のものの4倍近い値を示しました.茎の部分は,国内産のもののほうが少し高い値を示しました.
1. ミキサーをかける時間
 今回は,実は初めての方法で手馴れていなく,日本産のものよりも外国産のほうがミキサーにかける時間が長くなったように思います.もしかすると,このことが硝酸イオンの測定値に何か影響するのかもしれません.機会を見て,ミキサー時間の影響を検証してみたいと思います.
2. 施肥の仕方
 可食部の硝酸イオン濃度は4倍もの差があるのに,茎の部分にはそれほど大きな違いがないのは,施肥の仕方にお国柄があるのかとも考えられます.たとえば,日本では土壌に肥料をおくが,海外ではブロッコリーの上から降りかけるとか,いろいろ想像してしまいます.この点からも機会をみて考察を深めたいと思います.
Category 硝酸イオン Part2 | July 10, 2008 | 投稿者 admin : 04:05 PM | コメント (0)


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