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産地による硝酸塩濃度の違い
ホリバの硝酸イオンメータを使ったレポートの第2弾をお送りします。硝酸塩濃度の実験の第2回目は、みず菜という1品目に注目して、いろいろな産地のみず菜を比較して測定を行いました。
結果は次のとおりです。具体的な産地は伏せておきますが、産地により大きな差があることが判るかと思います。
※測定:2007年7月4日
A(図:右)のみず菜は、驚くべき高数値でした。一番低かったC(図:左)のみず菜と見た目を比べると、Aは葉の色も濃く、茎もしっかりと太く、全体的にずっしりしたみず菜です。栄養がたっぷり与えられて育った感じがします。ただ、残念なことに、収穫前に硝酸塩を使い切れなかったのでしょうか? 夏に栽培されるみず菜は生育期間が短いことから、タイミングによっては上手に硝酸態窒素を使い切ることが難しいのかもしれません。
ちなみに価格と硝酸イオン濃度をプロットすると次のようなグラフになります。価格はいずれも200gのパッケージです。
また、写真をみると茎の部分の長さが違うことがわかります。Cは2/3が茎であるのに比べて、Aは1/2ほどしかありません。茎が長く伸びるということは、Cのみず菜は密集した状態で大量に育てられたのでしょうか。密集したみず菜は日光を取りあって、茎を長く伸ばします。ますます日の当たらなくなった茎は白く細く伸びていきくことでしょう。茎を伸ばすことは栄養分を消費することにもつながります。 一方、Aのみず菜は価格に見合うイメージを作り上げるため、使い切れないほどの栄養をたっぷり与えられ、間引きも行われていたのでしょうか。茎の部分も緑色になっているのは、日があたり光合成をしていたと考えられます。 ひょろっと茎が細長いみず菜より、葉も多くずっしりとした茎のほうが、立派で高価な印象を受けてしてしまいます。皆様はどう思われますか?

さて、今回の結果から同じ産地のものでも数値が異なることがわかると思います。生産地域だけでなく生産方法の違いも、硝酸塩濃度に影響するといえそうです。たとえば、一番硝酸塩濃度が低かったCのパッケージには、生産者さんの土作りに対するコメントが書かれていました。「真心込めて作った」と自信をもって表現している通り、硝酸塩濃度における評価は高いものとなりました。
また、硝酸塩濃度は値段との関係が注目すべきものということがわかりました。今回調べた限りにおいてですが、価格が高ければ安全という神話は、硝酸塩濃度においてはどうやら通用しないようです。みず菜は周年物として扱われていますが、もともとは冬に収穫されていた野菜です。地域によっては、日差しの強い夏に栽培する上で、なんらかの技術を駆使して作っていることが考えられます。特に値段が高かったAに関しては、ホームページや生産履歴などもしっかり整えていることもあり、その分、値段にプラスされているとも言えるでしょう。
それぞれ食味を比べてみましたが、香りはどことなく違うのですが、味においては大きな差はなく、硝酸塩濃度との関係は私には感じられませんでした。こうなると、スーパーマーケットで硝酸塩濃度の低い野菜を購入しようとも、選ぶ基準の検討もつきません。
ところで、スーパーマーケット側は硝酸塩濃度を意識しているのでしょうか?Cを購入したスーパーマーケットでは、レタスのPOPにこんなことが書かれていました。

「土壌成分を分析して、健康な土作りをしています。(中略)糖度2.5パーセント以上、発がん性物質の硝酸を限りなく減らすことができました」

つまり、こちらのスーパーは、みず菜だけでなくレタスの硝酸塩濃度も低そうです。実際、図ってみると1,100ppmとなり、第一回目のレタス(1,500ppm)と比べると若干低めです。もしかしたら、スーパーマーケットのバイヤーさんの意識によっても、売られている野菜に違いがあるかもしれません。
そこで、次回は、スーパーマーケットでの違いを分析してみたいと思います。どうぞ、ご期待ください。


Category 硝酸イオンメータ | July 17, 2006 | 投稿者 admin : 12:03 PM | コメント (0)


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