「京屋酒造」という焼酎蔵が九州宮崎にある。そこでは伝統・伝承を重んじながらも新しい味に挑戦しているという。この蔵はいも焼酎「甕雫」や「河童の誘い水」(2006年モンドセレクション最高金賞受賞)などで知られる蔵であり、またNHKの朝の連続テレビ小説「わかば」のロケがこの蔵で行われたこともあって、とても注目度の高い蔵だ。
さて、この蔵では上記「甕雫」等の原料の芋には宮崎紅寿甘藷を使用している。そして、この芋は子会社である農業生産法人(有)アグリカンパニーで有機肥料を用いて自分たちで栽培しているということだ。焼酎の生産も伝承の大甕を使った伝統的な方法で行っているそうである。
今回、より質の高い焼酎を目指して、芋畑にはウエザーバケットを、そして蔵には放射温度計を設置して、気象データを含むさまざまなデータ収集することになった。
そこで、アグリセンサーのスタッフが、早速現地に赴き、蔵の様子、ウエザーバケットの設置場所や携帯電話やpHSなど通信環境の調査を行ってきた。今回はそのご報告をさせていただく。
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図1.ウエザーバケット設置案 |
図1.はウエザーバケットを設置し、USBあるいは通常のビデオカメラで畑の画像を撮影しPCで取り込むシステムである。PCは測定値そばの小屋の中に設置し、そこから公衆回線を経由してサーバへデータを送信する。回線としては、通常の固定電話によるダイヤルアップあるいは携帯電話、pHSなどの回線を想定している。 ウエザーバケットとPC間は無線で接続でき、また太陽電池で動作するので電源も不要だが、USBカメラであればUSBケーブルが必要となるし、通常のカメラの場合には電源とコンポジットなどのケーブルが必要になる。 ビデオカメラの画像はPCで処理し、回線の状況によって、動画あるいは静止画を送信する予定である。 |
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図2.放射温度計設置案 |
図2.は蔵の観測システムである。蔵の中にある十数個の大きな甕で焼酎を醸造するが、その温度を非接触で計測できる放射温度計で測定しようというものである。 放射温度計はアダプタを利用すればUTPケーブルで電源を供給でき、同じケーブルでデータを取得することができるので便利だ。 |
ウエザーバケットを設置するのは以下の写真のような芋畑を予定している。日南市の酒谷という場所にある。撮影したのは2007年7月12日で、台風一過のとても暑い日だったが、芋が元気に成長していて、とても力強さを感じる土地だった。 |
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