
硝酸イオンって何?
いきなり難しそうな言葉がでてきましたが、実はこれ、私たち人間の健康に関わると言われる重要な物質のことなのです。
人間は、生きていくために必要な栄養を「食べ物」から得ています。また「食べ物」も、育つためにたっぷり栄養が与えられています。近年、BSEなどの問題もあり、食品を生産する過程で何を餌や肥料に使ったか、ということまで注目されるようになってきています。
さて、野菜や果物などの農産物が主に栄養とする物質としては、窒素・リン酸・カリウムがあり、3大要素といわれています。中でも窒素は、主に野菜の身体を大きく育てるのに必要な物質です。これらはもともと自然循環の中で土壌に含まれるものではありますが、農業では人間が有機肥料や化学肥料としても与えています。
窒素の成分は、硝酸イオン(NO3-)として植物体に吸収された後、化学的な変化を経て亜硝酸からアンモニア、そしてアミノ酸へと合成され、最終的には植物体の一部としてタンパク質に変わります。これを専門的には「窒素同化」といいます。これが健全に行われていれば問題ないのですが、農産物の収穫量を上げるために窒素肥料を過剰に与えたり、天候不順によって太陽光を十分に浴びられないような時には、根から吸収された硝酸イオンがタンパク質へ合成されることが不十分なまま収穫されることがあります。この場合、収穫された農産物には、未消化な硝酸イオンが蓄積したまま店頭に並ぶことになります。硝酸イオン(硝酸塩)は、人間が多量に摂取した場合、人体への影響が心配されている物質でもあります。
ですから、農家はできるだけ硝酸イオンが少ない野菜を作りたいし、消費者は硝酸イオンが少ない野菜を買いたいということになります。しかし、消費者がそれを見た目で判断するのはちょっと難しい。というより「どうしたらいいかわからない!」といえますね。
では、どうやって調べればいいのでしょうか?硝酸イオンは、硝酸イオンメータという機器を使って調べることが可能です。ただし、専門の研究所で調べてもらうと、手間もお金もかかって大変です。
実はこのたび、堀場製作所さんで開発段階の硝酸イオンメータが有ることを知りま
した。
実物を見てびっくり、携帯できるような小ささで、取り扱いも簡単そうです。
(写真は次の回に掲載する予定です!!)
このブログでは、この開発段階の機器をお借りして、身の回りにある様々な食品の硝酸態窒素を計測してみたいと思います。私たちが食べているものにどれくらいの濃度の硝酸態窒素が含まれているのか、興味ありませんか?
ぜひ、そこに迫ってみたいと思います!