日比と申します。今回はpHメータを貸与していただき、私が取り組んでいるビオトープのプロジェクトに使用させていただきました。
本題のレポートに入る前に、まずはなぜにビオトープを作ろう..と思っているのか、その動機からお話させていただきます。
僕の現在の仕事は自然を対象とした電子出版(=コンテンツ)物の制作、販売をおこなっています。出版物の企画、編集をしていて痛感することは、自分の中でのリアリティーさの希薄です。どういう意味かといいますと、ロケで取材をして自分自身で見て感じたことは確かにリアルなのですが、その土地で毎日対象を観察しているわけではありません。所詮は旅人の目になってしまいます。
もちろん 旅人(=よそ者)ゆえに見えることも多々ありますが、どうも文章を書いても、言葉に根がないような、いまいちリアリティーに欠けているように感じてしまいます。これは自分自身だけでなく、市販されている雑誌や書籍を読みましても、当事者が書いたものと、記者や編集者(フリーのライターや作家を含む)の文章は、内容はまとを得ていても、なんだかリアリティーに欠けているものが多いように感じてしまいます。
おそらく、ロケ地の空気や水の違いを、旅人として感じているだけでは、「違う」ということと、「どのように違う」は説明できても、その空気や水を吸い続けたり、飲み続けることによる、時間軸での体の変化までは体験できないからではないでしょうか。
僕がお付き合いしていた、植物、動物、魚などを撮影している写真家の方達も、大きく2つに分かれまして、観察場所を持ち、長期に渡り、その場所で対象を見つめていらっしゃる方と、そうでない方との作品に対しての印象はずいぶんと違います。どちらが良い、悪いの完成度の違いではなく、その写真が物語る言葉が違うのです。いいえかるとリアリティーが違う。残り少ない人生になった自分にとって、旅人でない視点での、自然を語りたくなり、また、多岐にわたる、デパートメントな自然情報ではなく、テーマを「自分のもっとも好きな里山」に絞り込んだコンテンツ作りをしてみたく、昨春、その候補地を探すための旅に出かけ、ここ徳島は阿南海岸地域に辿り着きました。
