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pHメータプロジェクト ビオトープ活用編 その1

日比と申します。今回はpHメータを貸与していただき、私が取り組んでいるビオトープのプロジェクトに使用させていただきました。
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本題のレポートに入る前に、まずはなぜにビオトープを作ろう..と思っているのか、その動機からお話させていただきます。

僕の現在の仕事は自然を対象とした電子出版(=コンテンツ)物の制作、販売をおこなっています。出版物の企画、編集をしていて痛感することは、自分の中でのリアリティーさの希薄です。どういう意味かといいますと、ロケで取材をして自分自身で見て感じたことは確かにリアルなのですが、その土地で毎日対象を観察しているわけではありません。所詮は旅人の目になってしまいます。

もちろん 旅人(=よそ者)ゆえに見えることも多々ありますが、どうも文章を書いても、言葉に根がないような、いまいちリアリティーに欠けているように感じてしまいます。これは自分自身だけでなく、市販されている雑誌や書籍を読みましても、当事者が書いたものと、記者や編集者(フリーのライターや作家を含む)の文章は、内容はまとを得ていても、なんだかリアリティーに欠けているものが多いように感じてしまいます。

おそらく、ロケ地の空気や水の違いを、旅人として感じているだけでは、「違う」ということと、「どのように違う」は説明できても、その空気や水を吸い続けたり、飲み続けることによる、時間軸での体の変化までは体験できないからではないでしょうか。

僕がお付き合いしていた、植物、動物、魚などを撮影している写真家の方達も、大きく2つに分かれまして、観察場所を持ち、長期に渡り、その場所で対象を見つめていらっしゃる方と、そうでない方との作品に対しての印象はずいぶんと違います。どちらが良い、悪いの完成度の違いではなく、その写真が物語る言葉が違うのです。いいえかるとリアリティーが違う。残り少ない人生になった自分にとって、旅人でない視点での、自然を語りたくなり、また、多岐にわたる、デパートメントな自然情報ではなく、テーマを「自分のもっとも好きな里山」に絞り込んだコンテンツ作りをしてみたく、昨春、その候補地を探すための旅に出かけ、ここ徳島は阿南海岸地域に辿り着きました。
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道路から畦に入ると、昔のままの、護岸工事のされていない水路があり、覗き込むとメダカが群れています。この休耕田、廻りを雑木林に囲まれており、木にはアオサギがとまっています。実にのどかな空間がそこにあり、幼少に遊んだ田畑のイメージにピッタリと重なります。

「こんなところが、まだ日本にあったんだ」

僕は、この風景を眺め、目頭が熱くなりました。さっそく阿南に待たせていたカミさんに報告し、幾日か観察した上で、誰の所有物かも分からないのに、第一候補地として、この地よりも、ふさわしい田んぼがあるか、否かを確認するために、四国の海岸沿い、九州は大分、福岡、山口県の日本海側、島根、鳥取と巡り、結局は牟岐以上に惹きつけられる場所を見つけ出すことは出来ませんでした。それほどまでに、幼少の頃に遊んだような里山の風景を見つけることは困難な日本になってしまっています。特にショックだったのは、10年前に訪れ、感動した高知県中村市の「とんぼ公園」の衰退です。風景こそ当時のままなのですが、生き物の気配が当時と比較にならないほどに希薄なのです。メダカの姿も減っていますし、トンボの数も少ない。牟岐の畦には、結構な種類のトンボがいたのにです。理由はすぐに分かりました。雑木林の裏は無残にも切り取られ、住宅地になっていました。丁度、銀座の商店の表と裏のように、一見きれいに見える風景も衝立の裏はみすぼらしいのと同じです。まるで映画のセットのような谷戸になってしまっていたのですね。トンボ公園に隣接した住宅地..不動産デベロッパーにとっては、格好の広告ネタだったのでしょう。

 さて前置きが長くなりました。いよいよPhメータのテストレポートをお送りしたいと思います。
(その2続く)

Category pHメータ | May 18, 2006 | 投稿者 admin : 12:20 AM | コメント (0)


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